昭和の名工、唐津焼の中里無庵さんの作品を引き合いに出しては以織を諭すのは東京西荻・伊勢屋美術の猪鼻徳壽氏(以下:徳さん)。以織を世に引き上げてくれた大恩人の徳さんは「無為のロクロ仕事」を好む。下心があってはならないと。その徳さんが「素直でよろしい」と褒めてくれたのが、この茶盌。大きめで径:159〜162ミリ、高さ93ミリ。こうした変哲のない大井戸は年間数碗しか焼き出せません。